2017年10月17日

闘病、そして復活

久しぶりです。
長文失礼。

実は長い間闘病してました。
というか、まだ完全に治っていないから、依然闘病中だ。

どんな病気かというと、一言で言えばガンです。

がーん!!

(笑)

まあ、真面目な話、虫垂がんの腹膜播種というもので、腹膜偽粘液腫とも言うのかな。
非常に珍しい癌で、一年間で発生するのが100万人に一人か二人。
いくら珍し物好きとは言え、厄介なやつを選んでしまいました。

さて、この病気ですが、実は日本で治療できる病院、医師がほとんどいないのです。
実質、現在一人だけ。

この癌、治療するためには病巣の全切除とハイペック療法というものが必要です。
欧米ではすでに主流の治療法なのですが、日本には一箇所しかないのです。
正確には二箇所ですが、いずれも同じ医師が掛け持ちで執刀しているから実質一箇所。
実際、正式に認可されてはいないみたいですね、この治療法。
以前は、新宿にももう一箇所あったのですが、この治療はスタッフが揃っていないとできないため、今は受け付けてません。


さて、この治療、実際に受けれるまでには随分と時間がかかりました。

体調の異変を感じたのは実は数年前に遡るのですが、最初にいい加減な医師の診察を受けたもんだから、実質所見なしということで数年経過してしまいました。ちゃんと調べてもらいたかったけど、調べようがない、と逆ギレされ、自分もめんどくさくなってそのまま。

でも、流石に自分でもやばいかもと思い始めた頃、人間ドックでも要精密検査となり、ここでまた紆余曲折があるのですが、大腸内視鏡検査の結果、ここでようやく癌の疑いが出てきました。
すぐさま大きな病院を紹介され、診察を受け、検査も何回も受けたんだけど、実は不運にもここでもなかなか正確に断定できない状況が続きました。検査の繰り返しです。
ただ、最初に言われたことは、手術できなかった場合は、平均3年です、ってこと。好きなことをやっておきなさいって。はっきり言われた。

正直、自分も家族も手術を望んだけど、でも、なかなか癌が特定できず、手術もできない、挙句には、抗がん剤も効かない、と言われる始末。やむなく複数の病院のセカンドオピニオンもらいました。
東京にある専門病院、超大手さんなどです。
そこでようやく、腹膜偽粘液腫がほぼ確定しました。やっぱり、相当珍しい病気なので断定するのは難しいんですかね。
さて、とりあえず、一応確定したんですが、残念なことに、ここでも手術は不可能と言われました。
そして、その時紹介されたのは、前述の新宿の病院。さっそく電話したけど、前述の通り、門前払いされました。。。
その時点では、実はもう一人の医師の名前はネットで調べて判明していたのだけど、その東京の病院では、研究報告もやっていないし信用できない、と言われて。。。

でも、もう頼れるのはその医師しかいなくて、コンタクトとりました。

そして、なんとか診察の予約取りました。予約を入れて診察受けれるまで3ヶ月くらいかかりました。

ようやく訪れた診察の日。
最後の望みです。
病院はその医師の診察待ちで超混雑です。
結局、新宿がやめちゃったから、その医師に集中してたんですね。
日本中から患者がやって来てました。発生頻度は少ないけど、蓄積されてるんですね。
ちなみに、診察も予約時間から5時間くらい待たされるのも普通です(^^;
他の医師から余命2ヶ月と言われたけど、この先生に手術してもらってもう5年経ちました、今も元気です、なんて方もいらっしゃいました。

さて、実際にあってみると、その医師からは、なんというかオーラを感じました。
診察は簡単。持ち込んだデータ見て、お腹触って、切りましょう、って。
その時、先生からは、大丈夫、切れば治る、って言ってもらいなんともありがたかったです。
家族は涙してました。

そして最初の診察から実際の手術まで約半年。。。

その間も、腸閉塞になったりして、最初の大病院からは手術までもたないんじゃないか、とまで言われました。

まあ、でもなんとか手術受けれました。
今年の6月です。
手術は計2回にわたり、合計約11時間の大手術。
腫瘍が腹部全体に広がってました。
それをゴッドハンドとも言われる先生が削ぎ落とし、ダメな臓器は切除し、とどめのハイペック療法・・・

今、私の腹部には鳩尾から臍の下までちょうど30センチの縦ラインが走ってます。
でも先生はおっしゃった。
全部切ったからと。
20年生存率が95%と。

この先生には大感謝です。
年明けに、もう一回簡単な手術は受けなければならないので完治ではないですが、でも、もう一息。


そしたらドラマー復活です。

ドラマー稼業、長らく休んでましたから。
正確には、一年くらい前までは、かろうじて、家でできるピアノトリオとか、セッション、サポート等負荷のかからないものに限定してました。
正直なところ、ロックとかやるのは厳しかったです。
体力が持たない。
まあ、サポートでやることはあったけど、30分が限界でした(^^;

実際、今後も激しいロックとかは、ちょっと敬遠せざるを得ないかとは考えてますが、でも徐々に本格的に音楽活動復活できればと思ってます。
来年の夏、これを一つのターゲットとして復活ライブやりたいです。


当面は、家でできる、自分の曲を録音するプロジェクト等を立ち上げつつ、ピアノトリオを徐々に復活させていく、ということになろうかと思います。

会社にも(条件付きですが)今月の頭から復帰したので、徐々にですが、こちらも前の生活に戻っていくでしょう。


私の復活ストーリー、今後も色々と書いていきたいと思います。


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Posted by Drumasa at 20:35│Comments(0)日常
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